任天堂 ファミリーコンピュータ


80年代を代表するモンスターマシン

ポパイ
ジャンル
アクション
発売日
1983-07-15
価格
4500円
プレイ人数
2
容量
128Kb+64Kb
継続方式
販売
任天堂
販売本数
450,000本
BGM集

小学4年当時、私はよく学校をズル休みする子供でした。

とくに人間関係で悩みがあったとかではなく、ただ単に面倒くさいという理由でした。

今考えるととんでもないクソガキです。

ズル休みする際には、当然仮病を使います。頭が痛いだとかお腹が痛いだとか。

その当時は、うまく親を騙せていたと思っていたのですが、大人はそんなに愚かなわけがなく、当然なにもかもわかっていたのだと思います。

 

多少の理性はあったので、ズル休み中にゲームで遊ぶなどとんでもないことだと思っていました。

でも思っていただけです。ファミコンの魅力の前では、自制心など利きません。

しかし、さすがにそれが親にバレてしまってはよろしくない。ということで、音を消してプレイしていました。

 

ドンキーコング、ドンキーJr、マリオブラザーズあたりは音を消していても何とかなるのですが、このポパイはそうはいきません。

ホウレン草を取った時の無敵時間が、サウンドによって表現されているからです。

(ドンキーコングは攻略上ハンマーを取ることは稀ですし、JRにはそもそも無敵という概念がなく、マリオはPOWくらいのもの)

ポパイの体が赤くはなるのですが、終了間際の点滅などはなく、サウンドが終わると同時に通常状態に戻るといった仕様だったのです。

 

そのため、私は脳内でサウンドを再生することにしました。旋律としてはポパイのあの主題歌のものなので、再生は余裕です。

しかし、最初の頃は、なかなかタイミングが合わずに、逆に難易度を上げてしまっていました。

何度も何度も繰り返すうち、脳内のサウンドと画面上のポパイの体の色がシンクロするようになりました。

完全にテンポを習得したのです。

 

今、バンドではベーシストとしてリズム隊を担っていますが、もしかすると、この体験が切欠で音楽に目覚めたのかも知れないなぁ、などと思うととても感慨深いです。